2001年8月7日 大菩薩嶺(標高2,057m) ・ 熊沢山(標高1,990m)

[会でのグレード] (しんどい度★) (危険度★) (展望期待度★★★) (花期待度)

(コース・タイム)
 石丸峠口9:25→
10:00 石丸峠 10:10→
10:25 熊沢山→
10:40 介山荘 10:55→
11:50 雷岩 12:35→
12:40 大菩薩嶺→
13:50 丸川峠 14:05→
15:20 丸川峠口

 [天候 ; 曇〜濃い霧]
 [歩数 ; 約21,600歩]

  コース写真と概要
    
 いつものように上日川峠からの登山道が林道に合流地点に車を置く。
 林の中の急坂を抜ければ草原帯になり、登りも緩やかになると石丸峠は近い。草原帯はお花畑とまではいかないが、植物もそこそこ見られる。
 石丸峠は草原の鞍部でお天気が良ければ見通しが効き、気持ちのよい場所だが霧もまたなかなかだ。

 石丸峠から草原帯をひと登りすれば熊沢山だ。熊沢山頂を越えると周囲は一転、針葉樹林帯の急な下りが介山荘まで続く。
コメツガやシラビソの針葉樹の林は、晴れているよりも霧が立ちこめた方がよく似合う。
 介山荘を過ぎ、雷岩までの大菩薩の稜線は展望も素晴らしいが、霧で展望がなくとも、補った余りあるお花畑がある。
 8月上旬はヤナギランやウスユキソウがお花畑の中心をなし、これにヤマハハコ、キンレイカ、コウリンカ、キオン、コオニユリなどが彩りを添え、歩いていて楽しく、連続した登りが続くが全く苦にならず、時間さえも気にならなくなる
 雷岩はごく狭い岩場だが、南面の展望が得られ、福ちゃん荘から登って来る道の終点でもあり、いつも休憩する人で賑わう。  
 雷岩周辺でもヤナギランの群落を目にすることができる。
 雷岩から針葉樹林に入り、ごく緩やかな登りを5分ほど歩けば大菩薩嶺へ達する。先ほどまでの開けた明るい尾根と対象的で、樹林帯には倒木ありと雰囲気も全く異なる。
 大菩薩嶺も深い林の中で展望は全くない。
 ここから丸川峠までの道は、峠のごく手前まで針葉樹林帯の中、連続して下っていく。苔むした箇所も多く、落ち着いた雰囲気で、これも大菩薩の魅力の一つか?
 
 丸川峠は再びお花畑となる。ここのお花畑の面積はそれ程広くないが、何種類もの花が見られるがヤナギランやオオバギボウシの密度は特に高く、ちょっとした花園だ。
 ここで、裂石方面と柳沢方面への道を分ける。
 丸川峠を後にするとすぐ急な下りになり、林も針葉樹林に変わりブナやミズナラが主体となる。大きな露岩をまたぐ箇所も多く、慎重に降りなければならないが、表面が濡れている時は特に油断ができない。
 長く急な下りが続き、沢の水音が大きくなれば長い下りも終わりが近い。やがて荒れた林道に出、しばらく林道を歩くと車道に突き当たる。車道にでれば一下りで裂石に達する。 

[参考]当日のコースで見られた花(花の咲いていた植物のみ、見られた順に)
(草本)・・・ヨツバヒヨドリ、ヤマホタルブクロ、キオン、ヤマオダマキ、ウツボグサ、ツリガネニンジン、コウリンカ、シシウド、ハクサンフウロ、ウスユキソウ、ヤマハハコ、ハコネギク、ノコギリソウ、オトギリソウ、イタドリ、シモツケソウ、ハナイカリ、ヤナギラン、タチコゴメグサ、ノハラアザミ、ワレモコウ、ミヤマキンポウゲ、マルバダケブキ、ハンゴンソウ、トモエシオガマ、アキノキリンソウ、キンレイカ、ホソバキリンソウ、オオバギボウシ、コオニユリ、マツムシソウ、チダケサシ、コウモリソウ、トンボソウ、ヤマブキショウマ、カシワバハグマ、タマガワホトトギス、ソバナ、ヤクシソウ、ヒメトラノオ、タムラソウ、ヤマジノホトトギス、ハエドクソウ 
(木本)・・・シモツケ、ホツツジ、ツルアジサイ、リョウブ
※手帳に記したまま書きました。少し間違いがあるかも知れません。