2001年8月25日 鷹の巣山(標高1,736m)

[会でのグレード] (しんどい度★) (危険度★) (展望期待度★★) (花期待度)

(コース・タイム)
 東日原(バス停) 7:50→
 8:35 巳ノ戸谷分岐 8:45→
 9:00 稲村岩の肩→
11:00 ヒルメシクイノタワ→
11:30 鷹の巣山 12:50→
13:10 カヤノキ尾根分岐→
     [水根沢]→
14:40 水根沢(中流)の木橋 14:50→
15:40 水根バス停

 [天候 ; 晴れ・曇りがち]
 [歩数 ; 約32,100歩]

  コース写真と概要
    
 東日原でバス(土・日の終点)を降り、しばらくは鍾乳洞に向かい、民家の中を歩く。車道を10分程行くと正面に一際高く聳える稲村岩が見えてくる。これからあの岩の肩まで登り、さらに左の尾根を行くのか、という期待と同時にやや気も重くなってくる。
 民家の苔むした茅葺き屋根に付着するシダ類や、オオバギボウシの花で気を紛れさせる。
 
 一旦、日原川まで下り、しばらくは巳ノ戸谷に沿い登っていく。
 台風の後で沢の水はまだ増水していて、沢を渡る箇所が何カ所かあり、ここは靴を濡らさぬよう慎重に渡った。
 稲村岩の真下を通過して行くが、深いV字谷に底はなかなかのものだ。
 この後、沢を離れ稲村岩の肩に取り付いて行くが、かなりきつい登りが待っている。
 稲村岩の肩を過ぎ、稲村岩尾根に入ると長丁場の登りが始まる。はじめの内はやや緩やか登りだが、進むにつれ、きつく直線的な登りとなる。この辺りがもっともいやらしい所で、ブナ帯にさしかかると峠を越え、ホッとする。
 ブナ帯は長く続かないが、年齢の高いブナも多く、見応えのある林だ。
 途中、ヒルメシクイのタワで一息つけた、と思う間のなく再びきつい登りとなる。林の中を下を向きながらひたすら登り、林相がダケカンバなどに変わるのにも気が回らない。
 林の先に明るくなり、途切れたと思ったらそこには鷹の巣山頂が待っている。
 鷹の巣山頂に出るとそれまでの林の中から一気に展望が開ける。
 この日は雲が多く、富士山こそ望めなかったが、奥多摩三山や大菩薩の山並みが一望できた。
 山頂付近の防火帯にはマルバダケブキの群落があちこちにあり、全体としてはやや遅い感じもするが、まだ沢山の花も残っていた。
 石尾根を六ツ石山に向かい、少しの間展望の効いた明るい尾根の下りとなり、快適な山旅が味わえる。 
 石尾根から、カヤノキ尾根に入り、さらに途中から水根沢へと下る分岐に入る。スギ、ヒノキの植林帯のかなり急な下りがしばらく続く。
 除々に沢音が大きくなり、水根沢に近づいてくると傾斜も緩やかになる。あとは水根沢を横目に見ながらしばらく下る。
 水根沢は台風の後、まだそれ程日が経っていないため、増水していた。普段は枯れている小沢からも小さな流れが随分見られた。
 歩くには全く支障がなく、増水した沢は普段とは随分異なる雰囲気を持ち、素晴らしいものだった。
 木橋で沢をまたぐと除々に沢を離れていくが、下りは相変わらず緩やかで歩きやすい。かなり長く緩やかな下りが続いた後、短い間一気の下りとなり、水根集落に達する。